
小説と言えば、長編小説を読むことが多かったけど、最近朝読書を始めてから、短編小説を読むようになった。朝読書と言っても10分ぐらいしか時間をとる事が出来ないので、10分ほどで読み切れる本を探していたら、まさにうってつけの本を発見したので、購入してみた。
一人の作家さんの話を編集したものではなく色々な作家さんの話を集めた本のようだ。長編小説となると、どうしても自分の好みに偏った作品を選びがちになるけど短編で読んだことのない作家さんの話を読めるというのもこの本のいいところだなと思った。
8人の作家さんの話から構成されていて、特に心に残った3作品の感想をアップしておきます。
📗給水塔と亀 津村記久子
終わり方が良い。さすが!!と思わせる。第2の人生を楽しもうとする気持ち、人生これからという小さなワクワク感を感じさせてくれた。
📗決して見えない 宮部みゆき
8本の短編の中でちょっと趣向の違う作品。だけに印象に残った。読んだあとゾワゾワするような…。読んだ後、そう来たか!と感心もさせてくれる。普段はあまり読まないちょっと怖い感じの話だったので逆に新鮮でよかった。
📗太陽 森絵都
現代病に悩む人におすすめしたくなる。心と身体はつながっているということを教えてくれる話。つらいこと、嫌なことから眼を背けてばかりいると身体にも影響が出てくるし、そのつらいこと、嫌なことの原因が自分でも「えっ、これが?」と思うほどのことだったりするんだなあ。
毎日は出来ないけど、朝読書が出来た日は自己肯定感があがるような気がする。少し自信がつくような。集中もするので何となくスッキリするような感覚もある。朝から重めの話とかはしんどくなるので、短時間で読み切れて幸せになれる暖かい話が多くて朝読書にピッタリの本だった。
コメント