
図書館でたまたま見つけて何となく面白そうだなと思って借りてみた。そしたら、すごく自分の心に刺さる言葉で溢れた本だった。
正直今までの46年間周りの反応ばかりを気にして生きてきたように思う。明るく楽しいキャラでいなければダメとか物事は責任を持って行うべきだとか、良い母、良い娘、良い妻でなければならない…などなど。毎日のように周りの反応ばかりを窺うかがって毎日クタクタになっていた。本来の私は明るく楽しいキャラでも無ければ、子供も満足に育てられないダメな母親で、親孝行もしていない冷たい娘。でも世間が良しとする人物像に近づかなければと気負う自分もいてプレッシャーになる。でも、出来ない…そして苦しい。
自分は何てダメな人間なんだ、仕事も子育てもペットや植物の世話も一度決めたことも何にも出来ない。ダメな人間だと自分で自分を痛めつけて落ち込んで毎日辛いなと感じながら過ごしていた。
だけどこの本に出てくる哲学者の言葉がわたしに「大丈夫」って言ってくれているような気がした。遥か昔の世の中を生きた哲学者たちが現代に生きる私の心を軽くしたり、喝を入れてくれたり寄り添ってくれる、そんな言葉が沢山詰まっていた。
また、自分よりも何年も前に生きた哲学者たちの言葉なんだから自分と同じようなことで昔から悩んでいた人がいたのだというところに気づくと私の悩みって案外大勢の人が悩んでいるものかもしれないなと少し安心したりした。
私は私のままでいい。私の人生は私のもの。他の誰かのものではなく私自身で道を切り開いてより良くしていくもの。限りある人生をこうでなければならないという世の中の常識や周りの目に捉われることなく、自分の生きたいように、自由に生きていい。
たとえ自由に生きて失敗したとしてもそれを自分なりに工夫や努力をして乗り越える。そうすることで人生は豊かなものになる。また、失敗と捉えるのか経験として捉えるのか。全て自分の捉え方次第なんだよと、自分の人生の可能性を自分で狭めてしまわないようにしないといけないと今の私にぴったりな勇気を与えてくれる言葉が沢山詰まっていた。
一度に全てを変えることはできないけれど少しずつでも自分に優しくありのままの自分で良いと合格点をあげてもっと気楽にときに情熱的に、限りある人生を楽しみたいと思わせてくれた作品だった。
自分なんてと悩んでいる人には是非読んでいただきたいで本です。
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