最高のアフタヌーンティーの作り方

本&映画感想

マランカランシリーズの古内一絵さんの作品。マランカランも暖かいストーリーで感動と癒しをくれる作品でしたが、今回も負けず劣らずのとても良い作品でした。

 ホテル業界で憧れの職に就くことになった主人公を中心に同僚や家族がコンプレックスや悩みを抱えながらも前を向いて生きていこうとする応援ソング的な一冊。

 たくさんの胸打つシーンや共感できるシーンがありましたが、一番心に残った主人公のおじいちゃんの言葉を紹介させてください。

孫である主人公が悩んでいるときに祖父がかけた言葉なのですが、

「人が生きていくのは苦いもんだ。だからこそ甘いものが必要なんだ」

最近ちょっと、人生の意味というか何のために生きているんだろうみたいなことを考えることがあります。

 毎日しんどい思いして働いて、時間の余裕もなくどんどん歳はとるし心配事は増えるばかりだし…とネガティブな考えばかりが頭に浮かびその度にゆううつな気分になるという繰り返しの時間を過ごすことが多かったのですが、この言葉で救われたというかちょっと楽になったというか…。

 もちろんこの言葉が答えになって私の悩んでいることを解決してくれたというわけではありませんが人が生きていくのは苦いという部分が妙に納得というか腑に落ちたというか。「そうだよな、生きていくってしんどいよなあ、私も大変やけどみんな大変やなあ」って言ってもらえているような気がして。 

 自分だけがしんどいんじゃない、みんなそれぞれに色々抱えていて悩んだり落ち込んだりしているんやなって感じました。自分だけがこんなに生きづらいんじゃないと思えると不思議なもので少し楽になった感じがしてみんな色々あるけど頑張ってるんやから自分ももう少し頑張ってみようかなと前向きな気持ちになれました。

おじいちゃんがいうように人生はしんどいことがいっぱいあるけど甘いお菓子を食べて、ちょこちょこ休憩入れながらあまり先のことを考えずに今のこの瞬間を生きていこうと思います。

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