本&映画感想

超有名作品。上映期間中から気になってはいたものの、なかなか観ることが出来ず…。ようやく観ることができました。

 まずは、榮倉奈々さんの演技が光っていたと思います。他の役者さんももちろんですが、違和感なく演技に引き込まれ見入ってしまいました。切ない役どころがありありと表現されており、胸をうたれました。

涙腺が崩壊したシーンは二階堂ふみさんが席を外している間の成田凌さんと菅田将暉さんのバーでの会話のシーン。

成田さんの「神様よー!かんべんしてくれよ、そんな大したもん望んでねえよ。ただ、普通に生きたいだけなのに」のセリフ。セレブになりたいとか、有名になりたいみたいな大きなことじゃなくて普通の生活、朝起きて仕事行って家族と笑ってご飯食べてとか友人と遊びに行ってみたいな多くの人が日々当たり前のように過ごしている毎日。そんな毎日すら送れない自分たちの境遇を嘆いているシーン。このシーンは先日の能登半島地震のこともあり、いかに今ふつうの暮らしを過ごせている私たちの境遇がありがたいことなのかを改めて考えさせられました。今のこの生活は当たり前じゃない。仕事に行けること、健康であること、ライフラインが正常であること、家族が元気であること等日々当たり前すぎて感謝なんてしないことがどんなに大切かを気づかせてもらいました。

舞台となっている北海道や沖縄の景色も楽しめました。

 この作品を観て人と人とが出逢うのは、タイミングも含めて出逢うべくして出逢って別れるべくして別れるものなんだなと感じました。どんなに想いあっていてもうまくいかないこともあって、でも、運命の糸がつながっていれば再び逢うというか逢ってしまう。それは努力とか人間の力ではどうにもならないものなんだなと思いました。見終えた後とても幸せな気持ちになれるおすすめ作品です。

そして、映画みたいにドラマチックではないけど、今私が一緒に暮らしている家族や、周りの人ペットも「糸」でつながっているんだなと指を見ています。縁あってつながっているこの糸を大事に当たり前の毎日に感謝しながらまた、明日から自分の出来ることを心をこめてやっていきたいです。

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